【フィラーレ通信】文字でみれば分かるのに、英語の音が聴こえない(1) 短縮(Contraction)
Filare通信 2018年9月20日号
文字でみれば分かるのに、英語の音が聴こえない!(1) 「短縮(Contraction)」
いざ英語を聞き取ろうとすると英語の音が聴こえません、こんな悩みをもっている方は多いのではないでしょうか。では、なぜ英語の音が聴こえないのか?
英語の【音の変化の法則】を5回シリーズでご紹介いたします。ぜひ活用してみてください。
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英語の音が聴こえません、試験でリスニングの点数が悪いです、
こんな悩みをもって弊社の扉をたたかれる方は多いです。
何故、英語の音が聴こえないのか???
ネイティブの話し方が速すぎる、知らない単語が多くて…、
そうですよね。
では、ネイティブがゆっくりと、しかも文字でみれば、知っている単語だけで構成される文章で話してくれたらどうでしょうか?
おそらく、今回の5回シリーズでご紹介する、
英語の「音の変化の法則」を意識していない方は、簡単な英語をゆっくり話されても厳しい時があるのではないかと思います。
ということで、1つ1つみていきましょう。
そもそも、英語の「音の変化の法則」とは?
英語は、単語と単語が結びつくと別の音に変化する!
英語には、1つ1つの単語で発音する時と、文章の中で発音する時には、違いがあります。
英語トレーニング業界で有名な、千田潤一氏のお言葉を借りれば、
『文法は文を作るときの法則ですが、音の変化の法則を私は「音法」と名付けました。
自然なスピードで話されたときの、音の変化の法則です。
1つひとつの単語をゆっくり、はっきり発音してもらうと分かるが、
2、3個つながると、1個の単語に聞こえるということを経験したことはありませんか?これは単語がつながって話されるときに、別な音に変化するためです。
この変化の法則を、一般的には「変音化現象」と言います。』
この音法の分け方は諸説ありますが、当方では大きく5つに分類しており、
本日はその1回目の「短縮(Contraction)」をご紹介いたします。
なお、以下は弊社のシャドーイング体験会やレッスンで、
シャドーイング学習の前提としてご紹介している、資料からの抜粋です。
【1】短縮(Contraction)
2つの単語が結びつき、発音が短縮されて1語のように聞こえる現象
1) 助動詞might/should/must/wouldなどがhaveと結びつく→例:should’ve
I should’ve got a flashlight.
2) Be動詞やhave/has/willなどが代名詞と結びつく→例:I’ve/They’re
I’ve been able to keep my job.
3) 助動詞might/should/must/wouldなどがnotと結びつく→例:won’t
He won’t go out tomorrow.
1)は、あえてカタカナにすればシュダブと聴こえ(シュダと聴こえる時もある)
仮にshould’veでなくshould haveと文字で書いてあるものを読む時も、
多くのネイティブの方はシュド ハブと1語1語切っては発音していません。
2)や3)の例も、よく使われるので確認が必要です。
それは分かったけど…
上記のような理屈は分かったけど、それでどうやったら聴こえるようになるのですか?
そう、ここからが英語が学問というより、スポーツなどの訓練や練習と似ているという 所以なのですが、
聴き取れる音 =自分が発音できる音
という原則があります。
普通の人は、ただ英語を聴いているだけでは(そういった教材もあるようですが) 耳が英語に慣れることはあっても、明確に英語を聴こえるようにはなりません。
今日の短縮(Contraction)の紹介文で言えば、
I should’ve got a flashlight. I’ve been able to keep my job. He won’t go out tomorrow.
特に、短縮の部分に注意して何度も口に出して言ってみる。 (正しいネイティブの音声を真似る)
これこそが、次にこの音の入った文章を聴いた時に ”あ、聴こえる!”という現象となってあらわれるのです。
リスニング力を上げたい!という人は、
まずはネイティブのように発音できるまで発声練習することが大前提なのです。
次回は、【2】同化 (Assimilation)をご紹介いたします。
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