【フィラーレ通信】命綱としての英語

Filare通信 2020年1月9日号

■新しい年の覚悟

新しい年が明けました。

今年もよろしくお願い致します。

年初より、例年の何倍もの方が弊社の”シャドーイング体験レッスン”に応募されており嬉しい悲鳴です。

令和初だから?オリンピックがあるから?

時代背景もさることながら、2020年という節目の年に

”今年こそ必ず自分の英語学習法を確立したい”という意気込みや覚悟が感じられます。

シャドーイングというメソッドは、実は何年も前からあるのですが

ここ最近、このメソッドの効果があらゆる方面で認知され、

聞いたことはあるけど…、少しやってみたけど…、などの域を超え、

シャドーイングから英語学習を徹底的に見直したい、コーチをしてほしいというニーズが高まっているように思います。

ご興味のある方は、若干名余裕のある日もございます、

巻末に情報を掲載しておきますので、ご覧下さい。

■教養と英語

新年はNHKのテキストが良く売れるらしいですが、私は仕事がら何年も親しんでおり

結構巻末の特集なども楽しみにしています。

昨年のテキストを整理しておりましたら、ラジオ英会話は、かの池上彰さんの特集でした。

11月(第20回)は桑子敏雄氏の<何のための「教養」か>が語られており、大いに共感しました。

桑子氏は、アリストテレスの言葉を引用します。

「教養は幸運なときには飾りであるが、不運の中にあっては命綱となる」

グサッときますね。

3.11の時の原発の専門家たちの例をあげ、専門用語を駆使するものの視聴者にはわかりやすい

解説ではなかったと言及。

視聴者は、何が問題かわからないとなり、この状態が一番不安を与えたと。

理系と文系の間に橋を架けるような仕事が必要だと、

桑子氏から、池上さんは東工大の理系の学生に、社会の仕組みやコミュニケーションについて教えて下さいと誘われたそうです。

桑子氏は、<わたしは、現代の若者が身につけるべき教養は、枝葉や花としての教養ではないと思っている。

それは「人間の根」としての教養である。これは「命綱」に通じる思想である。>

私はこれは、語学の学習にも通じることだと思いました。

■なんのために英語を学習するのか?

昨年のメルマガで、いえもっと以前から問いかけてきたことです。

自分は何のために英語を学習するのか?

根っこのことです。

どういう学習をしたら、自分の英語が最大限に発揮されるか?

「命綱」の意味も、人によって違うでしょう。

道具としての英語が使いこなせないことで、どれだけ辛い思いや悔しい思いをしてきたか、多くの失敗もあったかもしれません。

自分の言葉で語る前段階で、資格試験の点数などの目標達成が重要な方もいるでしょう。

それは会社や組織の中で生き抜くための大切な綱かもしれません。

いずれにせよ、大きく動く世の中で、日本語でも英語でも発信力を身に着けていかないと

大変なことになります。

よりよい選択をするための思慮深さ、これこそが教養。

また英語によるそれは、今は必要なくても、急に必要になってくるかもしれません。

今までのご努力を大切にする形で、新しいメソッドも取り入れられてはいかがかと思います。

このメルマガをご覧の方は、ご多忙の方が多いです。

英語力を伸ばすための環境作り、習慣作りも是非お願いしたいところです。

We first make our habits, and then our habits make us.

(最初に人が習慣をつくり、それから習慣が人をつくる。)

今年も頑張って参りましょう!