【フィラーレ通信】”サイトラ”ってご存じですか?
Filare通信 2019年10月29日号
■”サイトラ”ってなんだ?
10月も終わりに近づきました。
英語学習は進んでいらっしゃますか?
今日は、”サイトラ”のお話を少し。
sight translationを略して、サイトラ。
玉井健氏が、以下のように説明しています。
<原稿を見ながら、適当な訳出ユニットごとに、順次目的言語(target language)に口頭で訳出していくこと>
高度な英語学習法で、通訳の訓練などで使われるものです。
■注目すべきは…
通訳を目指す方は当然この訓練が要りますが、普通の学習者には少し難しいものです。
ただ、注目すべき点があります。
音声に沿って訳をしなければならないので、後ろから前へ返ることが制限されます。
「順送りの訳出」とも言われ、聴いたことをそのまま頭から日本語に訳していく技術力が求められます。
リアルタイムの訳出は、時間的に大きな制約を受け、この訓練の延長上に同時通訳があるのもうなづけます。
この前から前からがとても重要で、一般の学習者には、この前の段階の訓練として、スラッシュリーディングやシャドーイングがあります。
■意味や情報を素早く取るために
先回のメルマガでも少しご紹介しましたが、TOEIC(R)でいえばパート7がなかなかはやく読めない
という方は多いと思います。
素早く読み、情報をスピーディーに取るというのは、資格試験のみならず当然仕事でも必要です。
学校のリーディングの時間などでは、後ろからよっこらしょと訳したりすることを教える先生もいらっしゃるので、綺麗な日本語にはなっても、スピーディーな情報処理能力がつくとは限りません。
英語を返り読みすることなく、前から前から読んでいくには、まずは英語の文章をそのままの順番で聴き、話し、そして読むことが大切です。
サイトラ訓練は無理でも、シャドーイング訓練なら誰でも気軽にできるようになります。
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