【フィラーレ通信】シャドーイングをやると、次の世界が見えてくる!
Filare通信 2021年3月30日号
■シャドーイングを超えていく
3月も終わりになりました。
英語学習は進んでいらっしゃいますか?
弊社は、シャドーイング学習を軸とした英語レッスンを提供しておりますが、
今日は、この学習をすると次の世界が見えてくるという話をしたいと思います。
シャドーイングはそれ自体素晴らしい学習法ですが、この学習法をきっかけに、
そこにとどまることなく超えていってこその学習法です。
■発音矯正
先日、上級者のレッスンをしていました。
TOEIC(R)は900点以上、現場での経験も豊富な方です。
ある文章の中で、seating chart(座席表)をという言葉が、CD chartに聴こえると。
CDチャートって何だろう?と思いつつも、そう聴こえるのでディクテーション。
実は、TのところがDに聴こえるというのは、アメリカ英語では”フラップT”といって
母音に挟まれたTの音がDやRの音に変化する現象です。
皆様のお馴染みなものとしては、
betterが、(カタカナで恐縮ですが) ベラ、ベダ
waterが、ワラ
partyが、パリー といったものです。
ですから、先ほどのseatingもTの部分がDに聴こえると言うのは音声認識としては正しいわけですが、
よく注意して聴けば、ingの発音もあるわけですし、何より”フラップT”を知っていれば
前後関係も考慮にいれて問題なくseating chart(座席表)と聴き取れたと思います。
上記はほんの一例ですが、かなり上級な方でも英語発音というものにきちんと向き合ったことが
無いという方は結構いらっしゃり、文字を見た時に、えーっ、音と文字が全然ちがう認識だ!
とびっくりしてしまうことがあるのです。
シャドーイングをやるにあたっては、同時にこの一語一語の発音を見直していくということが
必須となり、音声としての英語を再認識するのにとても良い機会となります。
発音矯正は、一段上の英語を目指す方には避けては通れないものなのです。
■瞬間英作文
もう1つ、私がシャドーイング学習の効用と考え、レッスンに取り入れているものがあります。
ずばり、瞬間英作文です。
会話の瞬発力を養うために、教本も出ています。
ただ日頃感じることは、単語集と同様、何の脈略もないものを覚えて発話していくというのは
結構大変で、挫折することも多いです。
弊社では、シャドーイング課題で実施した内容から、有効表現を取り出して瞬間英作文をやっています。
シャドーイングで学習した時の、音の残存があるので、比較的スラっと出てくるのです。
そして、応用英作文までやってしまえば、相当な力がつきます。
シャドーイング自体は、ネイティブの真似ですから、そこから一歩進めて創作していくことが
次の世界が見えてくるきっかけとなるのです。